ドイツ語のUの発音
今回は、Uの発音についてです。
こういうと意外に思われるかもしれませんが、実は、このUという母音は、日本人にとって最も難しい音です。
ウムラウトの音などは、最初は難しいのですが、慣れてくると、少なくとも発音に関しては、特に難しく感じなくなります。
それに対して、Uの発音については、ドイツ語の発音がうまくなればなるほど気になってきます。そういう意味で、中上級者向けの内容といえます。
ドイツ語のUは、日本語の「ウ」よりももっと力んで発音します。このため、一般的に、日本語の「ウ」の発音というのは、力の入れ方が足りないために、Üに聞こえてしまうことが多いようです。
例えば、「Jugend」という発音を日本人が発音すると、ドイツ人には「Jügend」のように聞こえるようです。つまり、発音記号で書くと、[ju:gent]ではなく[jy:gent]と聴こえてしまうのです。
もし、身近にドイツ人がいらっしゃるようであれば、「Jugend」と発音して試してみてください。
この場合、本来ならば、[j]という子音を出して、それに続けて[u:]という発音を続けなければなりません。しかし、そもそも[u:]という発音に慣れていない上、特に[j]のあとであるためどうしても[y:]になってしまうのです。
細かい違いなのですが、ドイツ語ではUとÜの両方を区別するため、この点を間違えると意味が違ってしまう場合があります。例えば、BruderとBrüderでは意味が違います。
これは、ÄとEについても、同じことがいえます。ドイツ人はしっかりとこの二つを聞き分けています。
日本語で「ユ(ー)」と書き表せる発音は、ドイツ語には、「ju」(例:Jurist)、「ü」(例:Übung)、「jü」(例:jünger)の三通りがあります。
このことに鑑みても、片仮名でドイツ語を覚えようとするのではなく、学びはじめのうちからアルファベートでドイツ語を学ぶ癖をつけておきましょう。