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関係代名詞の先行詞につける不定代名詞
ドイツ語には、関係代名詞の先行詞につける不定代名詞「derjenige」「diejenige」「dasjenige」というものがあります。しかし、先行詞につけるのは普通の定冠詞でも良いわけで、なぜこのようなものが存在するのかという点について疑問を持っている方も多いと思います。今回はその点についてご説明します。
まず、事例の数から言えば、関係文の先行詞に定冠詞がつくのが原則であるといえます。例えば、
- das Buch, das ich gestern gelesen habe (私が昨日読んだ本)
- der Stuhl, den ich heute bestellt habe (私が今日注文した椅子)
という感じです。
ところが、先行詞が紛らわしい場合があります。例えば、
- die Küche der Wohnung, die ich seit 5 Jahren gemietet habe (私が5年前から賃借している住居のキッチン)
という場合には、先行詞が「die Wohnung」(住居)なのか「die Küche」(キッチン)なのかは分かりません。
実は、ドイツでは、キッチンがついていない賃貸住居が主流で、キッチンは自分で手に入れる必要があります。したがって、住居の貸主とキッチンの貸主が違うことは往々にしてあります。したがって、「住居は10年前から借りているが、キッチンは5年前から借りている」ということが実際にあり得ます。
こういう場合には、「derjenige」「diejenige」「dasjenige」を使用して、先行詞をはっきりさせます:
- diejenige Küche der Wohnung, die ich seit 5 Jahren gemietet habe キッチンを5年前から借りている場合
- die Küche derjenigen Wohnung, die ich seit 5 Jahren gemietet habe 住居を5年前から借りている場合
このように先行詞を明確にすることによって、意味の取り違いを防ぐことができるのです。