関係代名詞の先行詞につける不定代名詞


ドイツ語には、関係代名詞の先行詞につける不定代名詞「derjenige」「diejenige」「dasjenige」というものがあります。しかし、先行詞につけるのは普通の定冠詞でも良いわけで、なぜこのようなものが存在するのかという点について疑問を持っている方も多いと思います。今回はその点についてご説明します。

まず、事例の数から言えば、関係文の先行詞に定冠詞がつくのが原則であるといえます。例えば、

という感じです。

ところが、先行詞が紛らわしい場合があります。例えば、

という場合には、先行詞が「die Wohnung」(住居)なのか「die Küche」(キッチン)なのかは分かりません。

実は、ドイツでは、キッチンがついていない賃貸住居が主流で、キッチンは自分で手に入れる必要があります。したがって、住居の貸主とキッチンの貸主が違うことは往々にしてあります。したがって、「住居は10年前から借りているが、キッチンは5年前から借りている」ということが実際にあり得ます。

こういう場合には、「derjenige」「diejenige」「dasjenige」を使用して、先行詞をはっきりさせます:

このように先行詞を明確にすることによって、意味の取り違いを防ぐことができるのです。

« 国名の性と定冠詞 | トップ | 文法用語 »